タービン等ケーシングの
メンテナンス後の合わせ作業に
蒸気タービンや大型ガスタービン等の大型回転機械では、メンテナンス後にケーシングを閉じる前
に、ローター部等の損傷を防止したり歪みによる隙間が空いていないかを確認するため、一旦上下
のケーシングの合わせ作業を行います。
この時、ケーシング周りにずらりと並ぶ複数サイズの大径ボルトのうちいくつかを締め付ける必要
がありますが、従来は多くの場合「焼き締め」と呼ばれる熱膨張と収縮を利用したヒーティングを
行う必要がありました。
ヒーティングによる締結では、高周波やバーナー等で赤熱状態になるまで熱したボルトを角度法で
締め付け、一晩放置して自然冷却する必要があります。冷却時間中は何もできないため、現場では
その間他の作業をスケジューリングしますが、必ずしもその間に他の作業が都合良く行えるとは
限りません。また、冷却後にボルトの伸びを測定して確実に締結されているかを確認しますが、
この時十分な伸びが出ていなければ、またヒーティングをやり直して一晩かけて冷却するという
作業が必要となります。この作業期間中には当然タービンを稼働させることはできないため、当該
期間中の停止は全て機会損失として巨額の損失が発生します。
ノルトロックグループの油圧締結技術部門である「ボルタイト」では、この問題を一挙に解決する
新製品「油圧クロージャーシステム」を開発しています。本製品では、タービンのケーシングを
取り囲むように設置されたサイズや締結方向の異なる大径ボルトを均一の圧力で同時に一括で締結
するための製品です。締結作業や合わせ作業後の取外し作業時間を劇的に短縮するだけでなく、
ヒーティング後の冷却時間のような待機時間を必要としない当製品は、現場での作業負荷も大きく
軽減し、難度が高く煩わしい合わせ作業を飛躍的に簡易化することができるものとなっています。
ボルタイトの顧客であるアルストム社が実際に行ったクロージャーシステムによる締結・取外し
の様子を是非、下の動画でご確認ください。
■本製品へのお問合せ
ボルタイト「油圧クロージャーシステム」に関するお問合せは、下記より承っております。
株式会社ノルトロックジャパン
大阪オフィス│☎072-727-1069
東京オフィス│☎03-6423-1069
Email: nlj@nord-lock-jp.com
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